【鉄道】12200系記念切符&ラストラン

 給湯室へようこそ。
今日は秋元がお送りします。

近畿日本鉄道(近鉄)
12200系の関係の記念切符に、私の撮影したカットが使用されています!

昭和54年8月28日 青山町ー伊賀神戸



この12200系スナックカーの「ラストラン」の撮影に11月20日(土)、行ってきました。

近鉄特急といえば、昭和34年あたりから紺色とオレンジ色の塗分けで統一されてきましたが、
アーバンライナー、伊勢志摩ライナーなど、次々と新造される列車がオリジナル塗装で誕生し、
長年にわたり近鉄特急のイメージカラーを持つ車両は12200系のみとなっていました。
12200系は、当初はスナックコーナーがあったことから、スナックカーの愛称で親しまれ、
昭和44年から大量に生産された近鉄のイメージ的な車両で、私が鉄道写真を撮り始めた頃より慣れ親しんだ車両です。
よって、今回の引退は感慨深く、最後の記録を残したい思いで出かけました。
さよなら運転(ラストラン)は、本来8月に行われる予定でしたが、新型コロナウィルス
蔓延防止の関係で11月に延期になっていました。
当日は引退を祝うがごとくスッキリとした天気で、大勢の人が最後の雄姿を写すべく沿線に集まりました。

ラストランの特記事項は、ラストランのヘッドマークと、行先表示板の「ノンストップ」表示です。
ヘッドマークの掲示は事前に告知されていましたが、行先方向幕に「ノンストップ」を掲示すると推測をしました。近鉄では「名阪ノンストップ」で知られるように、ノンストップという言葉は一クラス上の位置でとらえられます。
ラストラン運用では途中駅に止まらない事、事前の名阪運用でノンストップ表示を掲示したことで、さいごの花道を飾るべく使用されると考えました。
賢島行きは通常の表示でしたが、折り返しの「上本町行き」と「名古屋行き」は予測通りに「ノンストップ」表示が掲示されました。
特に、上本町ー賢島の列車は、ファンが憧れる8両編成!
名古屋ー賢島の列車より後の時刻に走るので、上本町行きが実質的な最後の運用です。
しかしながら、ここで難題が発生します。
賢島発16時42分→上本町着19時42分
この時期は日没時間が17時頃なので、下記の問題が発生します。
・8両編成の編成美が写せない
・ラストランマークが写せない

照度が低いために、肝心な事を映し出せないのです。

そこで、考えて撮影場所に選んだのが、「宇治山田駅」です。
・運転停車をする
・ホームの照明が助けてくれる
・対岸から撮影できる
走行区間で確実に撮影できるのはここしかない!と判断しました。
私と同様で多くの方が集まりました。
2時間以上前から場所取りが始まっていたようです。
到着は、17時31分過ぎでしたが、17時前には到着ホーム対岸のホーム先端は三脚が立ち並び、隙間の無い状態になりました。
そんな群衆の中で撮影したカットを添付します。


行先表示板は発光しているため、細く書かれたノンストップの文字を浮かびだすことと、

暗部である8両編成とラストランのヘッドマークを写し出すという、相反する条件の部分を捉えることが大変難しい撮影となりました。
ホームでの三脚使用は不可と考えていましたので、手持ちで撮影をしています。
三脚があれば、もっとバランスのとれたカットが写せたと思うと残念な思いでした。
しかしながら、最後の雄姿を見れた事、多くのファンを魅了した時間に立ち会えた感動は、心に残る出来事になりました。

ありがとう、12200系スナックカー!


★秋元★